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森博嗣「常識にとらわれない100の講義」(前)好きなことができて、恵まれている?

このブログでは何度も森博嗣の本を紹介しています。はい、森博嗣ファンと言ってもいいでしょうね。というわけで、最近読んだ「常識にとらわれない100の講義」から、気になった文章をピックアップしてみました。久々の読書記録。

 道理や人情や自分の気持に素直になれば、必然的に常識というものに懐疑的になるだろう、と僕は考えている。(中略)ルールさえ守っていれば、それで生きている。「自分はきちんとレールの上を走っているのだ、文句があるか」といったところだろう。
(中略)
常識の線路にのっていれば、とにかく摩擦がなくて「楽ちん」だし、常識人の間では「見識のある人」と持てはやされるから、自分というものが安定する。そういう自身に満ち溢れた人って、たくさんいるじゃないですか。
p.18
---
就職をしたり、結婚をすることが、普通の人だ、普通の人生だ、そして、普通とは良いものだ、普通でないことはいけない、という価値観があるみたいである。
(中略)
自分の子供に対しても、ちゃんと就職しろとか、結婚して家庭を築けとか、そういう当たり前の道を押しつけるのは、僕は正しいとは考えていない。僕の考え方が正しいというのではなく、「押しつける」ことがいけない、と思うのだ。その種の社会的な押しつけから、みんなが自由になってほしい
p.30



セミリタイアをしようと思い立って、いろいろと考えてからこのブログを始めましたが、周りには相談できるような人はいませんでした。話していても、大学卒業して、会社に就職というか就社して、結婚して子供を育てて…という、いわゆる「幸せな人生」を送ることだけが重要と考えている人に囲まれていました。

最後の企業には私は中途入社でしたし、男性社員は20代でほとんど結婚しているような職場でした。結婚もしておらず子供もいないという時点で、飲み会に行くと上の年代からは「早く結婚しろ」「いい人はいないのか」「紹介してやるぞ」と言われ続けます。向こうにとってはいい「話のタネ」になるのでしょうが、「タネ」として消費される側はたまったもんじゃありません。

会社を勤めあげることが「義務」と考えているような人たちと話すのは面倒でした。自分たちがなんとなく作り上げた「常識」から逸脱してるだけでバッシングや嘲笑の的になるのはなんなんでしょうか。

自分にかぎらず、最近は「常識」から逸脱している人たちを攻撃するのがネットで流行ってるみたいで、そんなのを見るたびにますますいろいろと面倒になっていきます。私が周りの人たちにセミリタイアを公表していないのは、これが主な理由です。


べつに、明日突然死んでもかまわないとさえ思えるのだ。毎日がそういう幸せの、いわば絶頂だとも思える。
p.39
---
「好き勝手なことができて、恵まれている」と言われたり、書かれたりすることがあるが、それは逆である。好き勝手なことをしていると、意図しなくても自然に恵まれた環境になっているのである。これは、とても不思議なことだけれど、僕の周囲の人たちを観察していると、ほとんど例外は見つからない。
(中略)
 一方では、「金がない金がない」と言いながら毎日酒を飲んでいる人がいるし、「時間がない、忙しい」と言いながら毎日テレビを見ている人たちがいる。悪いと言っているのではない、不自然な光景に見えるだけだ。そして、恵まれているなあ、と感じる。なんも工夫をせず、なにも苦労をせず、自分の好きなことができている。酒を飲んで、ごろごろしていたいのだから、それは幸せではないか。
(中略)
不満を持っている方が、満足しているよりも幸せだ。幸せは、満足へ向かう加速度のことだからである。
p.40



このブログを読んでいるような方の一部は、私が「好き勝手なことができて、恵まれている」と思われているんじゃないかと思います。「こんな節約生活で仕事を辞めてもいいことない」と思っている方もいらっしゃいます(実際にコメントはときどきいただきます)。

セミリタイア的な生活はなんとなく手に入ったのではなく、血の滲むような、と言ったら言い過ぎですが、それなりに苦労はして仕事をしてお金を稼いで、これまでブログで書いてきたようにいろいろと考えて、さらに将来の不確実性のリスクを受け入れて、到達した地点です。

それぞれに望んで今の場所にいる、という考え方は、割と残酷ですが的を射ていると感じます。

ただ、まだ「明日死んでもいい」と思える境地には至っていません。読みたい本はまだたくさんありますし、世界中のペンギン巡礼も終わっていません。でも、フルタイムで働いていた頃に比べると、いろいろなことが整理できていると感じています。幸せの絶頂かどうかはわかりませんが、グラフを書くと右肩上がりなのは確実です。ただ、この先もっと上がるという期待が強いので、絶頂とは言い難いですし、明日もまた生きたいと期待してしまいます。

(続く)
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コメント

Re: こんにちわ

>freeflyfisherさん

コメントありがとうございます。

私は周りの目を気にして、仕事してないのは公開せずに
暮らしてます…。そこまでの勇気がありません。

こんにちわ

はじめまして。
昨年、40代前半で早期退職したfreeflyfisherです。

「人の引いたレールの上を進むのは楽であり、
常識にとらわれないで生きる方が難しい。
そういう生き方には、自分にすべての責任がかかってくる。」
私が最近読んだ本の著者にも
このようなことを書いている方がおり共感しました。
常識を離れた生き方というのは、
やはり周りの目を気にしないで
生きることが必要になるんでしょうね。

コメントありがとうございます

>さいもんさん

投資のことはよくわかりませんが、一般的にそういえるんでしょうね。

No title

>それぞれに望んで今の場所にいる、という考え方は、割と残酷ですが的を射ていると感じます。

これは相場も同じですね。負ける人は残酷な言い方ですが、負けたがっているとしか思えない時があります。

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