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早期リタイアに必要な資金(3の補足):年金マクロ経済スライド調整

こんばんは!バーチャルネットアイドル成為41歳です♥

今日は本を何冊か読みました。おすすめできるのは草野厚「歴代首相の経済政策 全データ 増補版」くらいか。戦後内閣の経済政策・外交史がコンパクトにまとまっていてわかりやすく便利です。新書で安いのでぜひ。

さて、「早期リタイアに必要な資金」シリーズは一応前回の(3)で終わりですが、その(3)でバッタモンさんからこういったコメントをいただきました。

この表でひとつ問題が。
年金が物価スライドになってません。
インフレになったとして生活費に年間145万円だったのが600万以上かかるとして年金が100万のままと言う事は実際にはありえないでしょう。


年金には物価スライドが適用されるというご指摘、ありがとうございます。これまでは安全側に見るためにここは無視していましたが、これを考慮したシミュレーションをしてみましょう。

物価スライドとマクロ経済スライド


年金の物価調整には2つのパラメータがあります。
・物価スライド
・マクロ調整スライド
両者の説明は、ここ(オールアバウト)に詳しいです。

物価スライドは、その名の通りインフレ率分年金を上乗せするというもの。

これに対し、マクロ経済スライドは、年金財政が破綻せず均衡できるよう調整するものです。ですので、少子高齢化が進むにつれて大きくなっていく可能性があります。2025年までの見込みは0.9%です。
>厚生労働省資料(PDF注意)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001q0wz-att/2r9852000001q122.pdf

簡単にいえば、公的年金の受給額は、インフレ率ーマクロ経済スライド分増えることになります。この値が負になる場合は、マイナスにはならず0になります。例えば、インフレ率が2%、マクロ経済スライド調整率が0.9%のときは、年金は2%-0.9%=1.1%増額されますが、インフレ率が0.5%のときは0.5%-0.9%<0なので年金額は調整されません。

ですので、年金制度についてワーストシナリオは破綻して支払いが0となることですが、その次のシナリオとしては、支給開始年齢の引き上げと、物価スライドとマクロ経済スライドが相殺して年金の増加率が0というパターンかと思われます(今後ずっとマクロ経済スライドがインフレ率を上回る)。これまではこのセカンド・ワースト・シナリオで検証してきました。


マクロ調整スライドは今後増加する


さて、セカンドワーストではなくて現状にもう少し即したシナリオを考えてみます。マクロ経済スライドは現在0.9%の見通しですが、少子高齢化は進みますのでもっと上がることが予想されます。適当に検索して調べたところ、こんなかんじの見込みを見つけました。
>福祉医療機構サイト
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11gs20.nsf/0/05bf37c5f852d5f6492577e30020cecc/$FILE/20101122_2shiryou1_6.pdf(PDF注意)

~2025年 0.8-0.9%
そこから2037年にかけて2.0%まで上昇し、その後2050年にかけて1.8%にまで微減

つまり、この見込みが正しければ、将来的には2%程度のインフレでは年金額が調整されないことになります。しかも、この見込みが正しいという保証はまったくありません。

ここでは、全体にならしてマクロ経済スライド率が1.5%だと仮定して計算してみます。


年金の物価調整を考慮に入れた早期リタイア資金のシミュレーション


細かく調整を入れるのが面倒になったので、エクセルでツールつくりました(ツールっつってもたんなる関数だけですが)。消費税を入れるのが面倒だったので、「現在の年齢」に物価が1度だけ10%上昇する設定です。

(1)インフレ率2%
・年間生活費:145万円(205万円ー遊興費60万円)
・45歳時に必要な資金:4828万円
・年齢+ACR=78.3<平均寿命
・インフレ率2%、マクロ経済スライド-1.5%
マクロ調整スライド 前提

グラフはこんな感じ↓
マクロ調整スライド グラフ

年齢ごとの収支表(大きいのでサムネイルで掲載)
マクロ調整スライド 詳細


(2)インフレ率3%
・年間生活費:145万円(205万円ー遊興費60万円)
・45歳時に必要な資金:5794万円
・年齢+ACR=86.1>平均寿命
・インフレ率3%、マクロ経済スライド-1.5%
マクロ調整スライド 前提 3%

グラフは↓
マクロ調整スライド グラフ 3%

年齢ごとの収支表
マクロ調整スライド 詳細 3%



※リタイア翌年のACRとしているのは、退職金等を加えるためです。

やはり、インフレ率が高くなると、年金のインフレ調整分が効いてくるので、この前提では必要資金額が小さくなりますね。インフレ2%の方はあまり変わりませんが、3%の資産ではだいぶ減っています。

ただ、前提が違うのでぴったりと比較することはできませんが、総じていえるのは、年金のインフレ調整にはあまり期待しないほうが良い、ということです。今後の年金財政を考えると、インフレ調整がほとんどなされないか、されても大きなものにはならないと思っていたほうが安全です。

ハイパーインフレになった時には助けにはなりそうですけどね。今回はインフレ率2-3%という前提なので、マクロ経済スライドでほとんど調整されてしまっていますが。

※誰か教えて(ゆる募)
上記のツール、うまく公開する方法ないでしょうかね…。「20歳からのハッピーリタイア活動計画支援ツール(仮)」と題して、貯蓄計画もできるようになってるんでニーズはある程度あるかと思うのですが…エクセルファイルの公開でも良いんですけど、他にうまい手があれば教えて下さい。

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